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初めて山小屋に泊まるとき、迷いやすいのが防寒着です。夏の北アルプスにダウンは要るのか、フリース1枚で足りるのか、お店で見ても判断がつきにくいですよね。
私の答えは、フリース+薄手の中綿ジャケットです。この組み合わせで、紅葉の時期の涸沢に泊まっても、寒くて困ったことはありません。
この記事では、私が実際に使ってきた組み合わせと選び方、そして同じ組み合わせを作れるおすすめの6製品を紹介します。製品の説明は、メーカーの公式情報と、ネット上の購入者のレビューをもとにまとめています。
- 夏〜秋の山小屋の朝晩が寒い理由
- 紅葉の涸沢でも寒くなかった私の組み合わせ
- フリース・薄手の中綿・ダウンの違い
- おすすめ6製品の価格と重さの比較
夏でも山小屋の朝晩は寒い
気温は、標高が100m上がるごとに約0.6℃下がると言われています。標高3,000m近くの山小屋なら、ふもとより15℃以上低くなる計算です。
さらに稜線では風が吹きます。風があると、温度計の数字よりずっと寒く感じます。

「真夏なのに、本当にそんなに寒いの?」
とくに冷えるのは、ご来光を待つ早朝と、夕食後に外で星や夕焼けを見る時間です。歩いている間は暑いくらいでも、止まった瞬間から体は冷え始めます。
私の組み合わせ:フリース+薄手の中綿ジャケット


今の私の防寒着は、テルヌアのフリースです。その前は、ノースフェイスのえんじ色の薄手の中綿ジャケットを使っていました。ウインドブレーカーのように薄いタイプです。


山小屋では、この2枚を重ねて着ていました。紅葉の時期(9月末〜10月初め)の涸沢でも、寒くて困ったことはありません。
重ね方は、次の3枚です。
- 肌に近い服:汗を逃がすTシャツ
- まん中:フリース(暖かい空気をためる)
- いちばん外:薄手の中綿ジャケット(風を止める)
フリースは暖かい反面、風を通しやすい服です。外側に風を止める1枚を重ねると、フリースの暖かさが逃げにくくなります。
雨や強い風の日は、さらにレインウェアを重ねます。レインウェアは風を通さないので、防寒着の一部としても使えます。


登山の防寒着の選び方:3つのタイプの違い
登山の防寒着は、大きく3つのタイプに分かれます。
| タイプ | 得意なこと | 苦手なこと |
|---|---|---|
| フリース | 濡れても暖かい。丈夫で洗いやすい | 風を通しやすい。かさばる |
| 薄手の中綿(化繊) | 濡れに強い。歩きながら着られる | 同じ暖かさならダウンより重い |
| ダウン | 軽くて小さくたためる。とても暖かい | 濡れると暖かさが落ちる |
中綿の「化繊」は、ポリエステルなどで作った綿のことです。水鳥の羽毛を使うダウンと違い、濡れても暖かさが落ちにくいのが特長です。
山小屋泊では、汗や雨で服が湿ることがよくあります。1枚目はフリースか化繊の中綿から選ぶと、濡れても困りにくいです。ダウンは、寒がりな人や秋の追加の1枚に向いています。
おすすめ6製品の比較表
フリース2つ、薄手の中綿3つ、ダウン1つを選びました。製品名を押すと、その製品の紹介に移動します。
| 項目 | モンベル クリマプラス100 ジャケット | ザ・ノース・フェイス マウンテンバーサ マイクロジャケット | モンベル U.L.サーマラップ ジャケット | ザ・ノース・フェイス ベントリックス ジャケット | パタゴニア ナノ・パフ・ ジャケット | モンベル スペリオダウン ジャケット |
|---|---|---|---|---|---|---|
| タイプ | フリース | フリース | 薄手の中綿 | 薄手の中綿 | 薄手の中綿 | ダウン |
| 価格 | 8,400円【最安】 | 14,850円 | 17,050円 | 31,900円 | 33,550円 | 19,500円 |
| 重さ | 333g | 約270g(L) | 229g | 約275g(L) | 公式に記載なし | 190g【最軽量】 |
| 中わた・素材 | クリマプラス100 (ポリエステル) | Versa Micro 100 (ポリエステル) | エクセロフト (ポリエステル) | VENTRIX ECO (ポリエステル) | プリマロフト・ゴールド (ポリエステル) | 800フィルパワー のダウン |
| 向いている人 | 初めての1枚を 手ごろに | 街でも 着たい人 | 軽さと 値段の両立 | 歩きながら 着たい人 | 化繊の定番を 選びたい人 | 寒がりな人 秋の追加用 |
山小屋泊におすすめの防寒着6選
ここからは、1製品ずつ特長を紹介します。「購入者のレビューでは」とある部分は、ネット上の口コミやレビュー記事で多く見られた声をまとめたものです。
モンベル クリマプラス100 ジャケット
6製品の中でいちばん手ごろな、8,400円のフリースです。生地がよく伸び、汗を外に逃がす通気性と、乾きの早さがあります。
購入者のレビューでは、値段のわりに使いやすいという声が多く見られます。一方で、風は通しやすいので、外側に風を止める上着を重ねて使うのがよいという意見もあります。
ザ・ノース・フェイス マウンテンバーサマイクロジャケット
薄手のマイクロフリースを使った、ノースフェイスの定番です。14,850円、Lサイズで約270g。ザックの肩ベルトが当たる肩の部分だけ、こすれに強い生地に切り替えてあります。
購入者のレビューでは、春から秋まで一年中使えて、街でも着やすいという声が多く見られます。サイズは小さめと感じる人が多いので、試着するか、ひとつ上のサイズも検討してください。
モンベル U.L.サーマラップ ジャケット
モンベルの化繊の中綿ジャケットです。17,050円で229g。たたむと直径12cm×19cmの袋に収まるので、ザックの中でも場所を取りません。
購入者のレビューでは、軽いのに羽織るとすぐ暖かい、歩いていても蒸れにくいという声が多く見られます。値段と軽さのバランスがよく、薄手の中綿を初めて買う人に選びやすい1着です。
ザ・ノース・フェイス ベントリックスジャケット
私が以前使っていたジャケットに近い、薄手の中綿タイプです。31,900円、Lサイズで約275g。中綿に切れ目が入っていて、体を動かすと切れ目が開いて熱を逃がし、止まると閉じて暖かさを保つしくみです。
購入者のレビューでは、着たまま歩いても蒸れが少ないという声が多く見られます。脱いだり着たりする回数を減らしたい人に向いています。
パタゴニア ナノ・パフ・ジャケット
化繊の中綿ジャケットの定番として、長く作られているモデルです。33,550円。中綿には、リサイクルのポリエステルを使った「プリマロフト・ゴールド」が入っています。
パタゴニア公式サイトの購入者レビューでは、何年も着ている、何着も買い足しているという声が見られます。普段より小さいサイズがちょうどよかったという声もあるので、サイズは試着して選ぶのが安心です。
なお、通販では海外から仕入れた「並行輸入品」も多く売られています。日本のパタゴニアの保証を受けたい人は、パタゴニア公式オンラインショップや正規取扱店で買うと安心です。
モンベル スペリオダウン ジャケット
6製品の中でいちばん軽い、190gのダウンジャケットです。19,500円。たたむと直径10cm×15cmと、手のひらに乗るほど小さくなります。
購入者のレビューでは、薄いのに暖かい、ほかの服と重ねてもかさばらないという声が多く見られます。ダウンは濡れると暖かさが落ちるので、雨の日はレインウェアの内側に着てください。
季節ごとの組み合わせ
どの時期に行くかで、持っていく防寒着は変わります。私の組み合わせをもとにした目安です。
| 時期 | 組み合わせの目安 |
|---|---|
| 7〜8月 | フリース+レインウェア |
| 9月 | フリース+薄手の中綿(+レインウェア) |
| 紅葉シーズン(9月末〜10月) | フリース+薄手の中綿+レインウェア。寒がりな人はダウンを追加 |
紅葉シーズンの朝は、日によって氷点下まで下がることもあります。手袋とニット帽も一緒に持っていくと安心です。
女性用のモデルもある
紹介した6製品には、すべて女性の体形に合わせたモデルがあります。商品名は次のとおりです。
- モンベル クリマプラス100 ジャケット Women’s
- ノースフェイス マウンテンバーサマイクロジャケット(レディース)
- モンベル U.L.サーマラップ ジャケット Women’s
- ノースフェイス ベントリックスジャケット(レディース)
- パタゴニア ウィメンズ・ナノ・パフ・ジャケット
- モンベル スペリオダウン ジャケット Women’s
女性用は、男性用より値段が少し安かったり、色の展開が違ったりします。サイズの選び方も変わるので、各メーカーのサイズ表で確かめてください。
買う前に試したい人はレンタルも



「1回しか行かないかもしれないのに、何枚も買うのは…」
防寒着をそろえると、2枚で数万円かかることもあります。初めての山小屋泊なら、レンタルで試してから買う方法もあります。
やまどうぐレンタル屋では、フリースやダウンを1点から借りられます。使用開始日の数日前に自宅へ届き、使い終わったら着払いで送り返すだけです。
まとめ:迷ったらフリース+薄手の中綿から


山小屋泊の防寒着で大事なのは、1枚の暖かさより重ね方です。
- 夏でも、止まると体はすぐ冷える
- フリースの外に、風を止める1枚を重ねる
- 1枚目は濡れに強いフリースか化繊の中綿
- 紅葉シーズンはダウンや手袋も追加
私はこの重ね方で、紅葉の涸沢でも寒い思いをしませんでした。迷ったら、手ごろなフリースと薄手の中綿ジャケットの組み合わせから始めてみてください。
防寒着が決まったら、ほかの持ち物もそろえておきましょう。
北アルプスに泊まってわかった、本当に必要なものだけ
