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登山靴を選ぶとき、何を基準にすればいいか迷いますよね。人気のモデルを買ったのに、歩いてみたら足が痛くなった。そんな経験がある人も多いと思います。
私もそうでした。靴擦れと爪のトラブルが続き、2年で2回買い替えても解決しませんでした。今はオーダーメイドの登山靴を履いていて、妻も同じ靴です。
この記事では、私の失敗からわかった登山靴の選び方と、山小屋泊や縦走に向く市販の登山靴を、男性用・女性用に分けて紹介します。製品の説明は、メーカーの公式情報と、ネット上のレビューをもとにまとめています。
- 登山靴が足に合わないときのサイン
- お店で失敗しない試し履きのしかた
- 山小屋泊・縦走に向く登山靴の条件
- 男性用・女性用のおすすめと価格・重さ
- 市販の靴が合わなかったときの選択肢
【結論】登山靴は「ブランド」より「足との相性」
先に結論を書きます。登山靴選びでいちばん大事なのは、メーカーや値段ではなく、自分の足に合っているかです。
評判のいい靴でも、足の形が合わなければ痛くなります。逆に、手ごろな入門モデルでも、足に合えば何時間でも快適に歩けます。
初めての一足なら、モンベルやキャラバンのような、日本人の足に合わせて作られた市販の靴から始めるのがおすすめです。多くの人は、市販の靴で自分に合う一足が見つかります。
ただし、痛みが続くなら、その靴は合っていません。我慢して履き続けないことが、何より大切です。
私が登山靴で苦労した話
私は今のオーダーメイドの靴に変えるまで、靴擦れと爪のトラブルに悩まされ続けました。
専門店で買った市販の靴でも、数回履くと痛みが出ました。爪が割れて何度も医者に通い、そのたびに「合う靴を履きなさい」と注意されたほどです。
2年間で2回買い替えましたが、それでも解決しませんでした。

ちゃんとお店で選んだのに、どうして足が痛くなるの?
あとでわかったのですが、私は爪の形が特殊でした。靴の「サイズ」だけを合わせても、解決しなかったのはそのためです。
サイズが合っていても、足の形と靴の形が合わなければ痛くなる。これが、私が何年もかけて学んだことです。オーダーメイドの靴に出会うまでの話は、私が「ゴロー」で登山靴を作った理由に書いています。


登山靴が足に合わないときのサイン
次のようなことが起きたら、靴が足に合っていない可能性があります。
- つま先:下りで靴の先に当たって痛い
- かかと:歩くたびに浮いて、こすれる
- 爪:黒くなる、割れる、はがれる
- 足の横:小指や親指の付け根が当たる
- くるぶし:履き口が当たって靴擦れする
とくに痛みが出やすいのは「下り」です。下りは体重以上の力が足にかかるので、靴の中で足が前にずれると、つま先や爪に負担が集中します。
紐の締め方で直ることもありますが、何度履いても同じ場所が痛むなら、靴の形が合っていません。爪や足の痛みが続くときは、我慢せず医療機関に相談してください。
お店で失敗しない試し履きのしかた
登山靴は、通販だけで決めずに、一度はお店で試し履きをしてください。私が失敗から学んだポイントは次の5つです。
- 両足を測ってもらう:左右で大きさが違うことがある
- 夕方に行く:足がむくんだ状態で合わせる
- 登山用の厚手の靴下で履く
- 紐をしっかり締めて、店内を歩き回る
- お店の坂(傾斜台)で、下りの当たりを確かめる
私はオーダーのときに、両足の大きさが違うことを初めて知りました。大きいほうの足に合わせないと、片足だけ痛くなります。
サイズは、普段の靴より0.5〜1cm大きめが目安と言われます。ただ、同じサイズ表記でもメーカーやモデルで大きさは違います。数字ではなく、履いた感覚で選ぶのが失敗しないコツです。
試し履きの靴下は、山で実際に履くものを持っていくのがいちばんです。靴下の厚さが変わると、靴の中のゆとりも変わります。登山用の靴下は、クッションのある厚手のウールのものが定番です。
試し履きでサイズとモデルが決まったら、購入はお店でも通販でも大丈夫です。通販のほうが安かったり、ポイントがついたりすることもあります。近くにお店がない人は、サイズ交換や返品ができるかを、買う前に確かめておくと安心です。
山小屋泊・縦走に向く登山靴の条件
山小屋に泊まって歩く登山では、日帰りより長い時間、重い荷物を背負って歩きます。靴は次の4つを目安に選んでください。
| 見るところ | 山小屋泊・縦走の目安 |
|---|---|
| 足首の高さ | ミドルカット以上(足首まで覆う) |
| 靴底の硬さ | やや硬め(岩場や重い荷物で足が疲れにくい) |
| 防水 | ゴアテックスなど、防水で蒸れにくい素材 |
| 長く使えるか | 靴底の張り替えができると、気に入った靴を長く履ける |
靴底が硬いほど岩場では安定しますが、慣れないうちは歩きにくく感じます。初めての一足なら、硬すぎない入門モデルで十分です。何泊も歩く縦走をするようになったら、縦走向けのモデルを考えてみてください。
おすすめ登山靴の比較表(男性用・女性用)
入門向けから縦走向けまで、7つのモデルを選びました。男性用と女性用が別にあるモデルは、両方の数字を載せています。製品名を押すと、その製品の紹介に移動します。
| 項目 | キャラバン C1_02S | キャラバン C4_03 | メレル モアブ3 ミッド | モンベル マウンテン クルーザー600 | モンベル アルパイン クルーザー800 | キャラバン GK85 | シリオ P.F.302 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 向いている人 | 初めての一足 | 足が細めの 女性 | 軽さ重視 日帰り〜1泊 | 山小屋泊〜 夏の縦走 | 何泊も歩く 夏の縦走 | 重い荷物で 岩場の縦走 | 足幅が 広い人 |
| 男性用・女性用 | 男女どちらも (22.5〜30cm) | 女性用 (22.5〜26cm) | 男性用・ 女性用あり | 男性用・ 女性用あり | 男性用・ 女性用あり | 男女どちらも (22.5〜30cm) | 男女どちらも(23〜29cm) |
| 価格(税込) | 20,900円 | 20,900円 | 男 23,100円 女 23,100円 | 男 24,800円 女 24,500円 | 男 26,800円 女 26,500円 | 35,200円 | 24,200円 |
| 重さ(片足) | 約590g (26.0cm) | 約470g (24.0cm) | 男 約470g(27.0cm) 女 約390g(24.0cm) | 男 545g(25.5cm) 女 506g(24.0cm) | 男 574g(25.5cm) 女 529g(24.0cm) | 約705g (26.0cm) | 確認できず |
| 足幅 | 3E | 2E(細め) | 標準 (ワイドあり) | 標準 (ワイドあり) | 標準 (ワイドあり) | 3E | 3E+(幅広) |
| 防水 | ゴアテックス | ゴアテックス | ゴアテックス | ゴアテックス | ゴアテックス | ゴアテックス | ゴアテックス |
同じ夫婦でも、合う靴は別々です。女性は女性用の足型も必ず試してみてください。女性用は、かかとや履き口が細めに作られているものが多いです。
山小屋泊におすすめの登山靴7選
ここからは、1つずつ特長を紹介します。私が履いたことのあるモデルではないので、「レビューでは」とある部分は、ネット上の購入者の口コミやレビュー記事で多く見られた声をまとめたものです。
キャラバン C1_02S(男女どちらも)
日本の登山靴の定番で、初めての一足として名前が挙がることの多いモデルです。20,900円で、つま先にゆとりのある作り。足の大きさを細かく合わせるための、半分の長さの中敷きも付いています。
通販サイトのレビューでは、靴底が適度に硬く岩場でも安心という声が多く見られます。サイズはやや大きめに感じたという声や、平たい靴紐が結びにくいという声もあります。
キャラバン C4_03(女性用)
キャラバンの女性用モデルです。20,900円で約470gと軽く、女性の足に合わせた細めの足型で作られています。履き口もやわらかめです。
レビュー記事では、C1_02Sより細めなので、足の形によってはC1_02Sのほうが合うこともあると紹介されています。迷ったら、お店で2つを履き比べるのがおすすめです。
メレル モアブ3 シンセティック ミッド ゴアテックス(男性用・女性用)
世界中で売れているハイキングシューズ「モアブ」の、足首まで覆うミッドカットです。男性用・女性用とも23,100円。重さは男性用で約470g、女性用で約390gと、7つの中でいちばん軽い靴です。
男性用・女性用ともに幅の広いワイド(24,200円)があります。レビュー記事では、歩く感覚が軽快で、登山靴ほど硬くないという声が見られます。日帰りから山小屋1泊くらいまでの、軽い荷物の登山に向いています。
モンベル マウンテンクルーザー600(男性用・女性用)
モンベルが「軽装備のトレッキングから小屋泊登山まで」と紹介している登山靴です。男性用24,800円、女性用24,500円。男性用・女性用ともに、幅の広いワイドも選べます。
靴底の張り替えに対応しているので、気に入れば長く履けます。レビュー記事では、最初の登山靴にこのモデルを選んだという使用レポートも見られます。
モンベル公式オンラインショップで見る(男性用)
モンベル公式オンラインショップで見る(女性用)
モンベル アルパインクルーザー800(男性用・女性用)
モンベルが「夏場の長期縦走」向けとしている登山靴です。男性用26,800円、女性用26,500円。マウンテンクルーザー600より一段しっかりした作りで、山小屋に何泊もして歩く人に向いています。
レビュー記事では、やわらかい履き心地と安定感を両立した縦走向けのモデルとして紹介されています。こちらもワイドがあり、靴底の張り替えに対応しています。
モンベル公式オンラインショップで見る(男性用)
モンベル公式オンラインショップで見る(女性用)
キャラバン グランドキング GK85(男女どちらも)
キャラバンが、北アルプスの岩場を含む3,000m級の縦走や、重い荷物の山小屋泊・テント泊向けとしている登山靴です。35,200円で約705g。7つの中ではいちばん重く、しっかりした作りです。
本体は革(ヌバックレザー)で、私のオーダーメイドの靴と同じ革の登山靴です。22.5〜30cmまであり、男女どちらも選べます。重いぶん、岩場や重い荷物でも足元を支えてくれるタイプです。
シリオ P.F.302(男女どちらも)
シリオは、日本人の足に合わせた幅広の靴で知られるメーカーです。P.F.302は足幅が3E+の幅広で、24,200円です。「どの靴も横が当たる」という人は、候補に入れてみてください。
レビューでは、足先が痛くなりにくい、3,000m級の山でも不満がなかったという声があります。一方で、縫い目がほつれたという耐久性の声もありました。
女性で足幅が広い人は、モンベルのマウンテンクルーザー600 ワイド(女性用)なども試してみてください。
買う前に試したい人はレンタルも



2万円以上して、合わなかったらどうしよう…
登山を続けるかまだわからない人は、レンタルで一度山を歩いてみる方法もあります。やまどうぐレンタル屋では、登山靴を4,050円から借りられます(2026年10月時点の割引後の表示)。
自宅に届き、使い終わったら送り返すだけです。実際に山で履いてみると、自分の足がどこで痛くなりやすいかもわかります。
市販の靴で合わなかった人へ:夫婦でオーダーメイドにした理由
ここまで市販の靴を紹介してきましたが、私自身は、市販の靴では最後まで合う一足が見つかりませんでした。そこで選んだのが、東京・巣鴨の「ゴロー」のオーダーメイドの登山靴です。
職人さんに足を見てもらい、爪の形や左右の大きさの違いまで考えて作ってもらいました。それからは、靴擦れや爪のトラブルで悩むことがなくなりました。
妻も、長い距離を歩く日は「足が痛い」と言っていました。私ほど特殊な足ではなくても、山小屋に泊まって何日も歩く縦走では、市販の靴の小さなズレが痛みになります。今は夫婦ともにゴローの靴です。
オーダーメイドは、市販の靴をいくつ試しても合わなかった人のための選択肢です。値段は市販の靴より高く、できあがるまでに数か月かかります。それでも、痛みを我慢して山を歩き続けるより、ずっといい選択だったと思っています。
モデルの違い・価格・注文の流れまで


長く履くための手入れと替え時
登山靴は、手入れをすると長持ちします。山から帰ったら、泥を落として、風通しのいい日陰で乾かしてください。
私の靴は革なので、乾いたあとに防水のワックスを塗っています。手をかけるほど革が足になじみ、愛着もわいてきます。ワックスに迷ったら、革の登山靴の手入れで定番のコロニルが使いやすいです。
次のようなことが起きたら、靴底の張り替えか、買い替えを考える時期です。
- 靴底:溝がすり減って、滑りやすくなった
- 防水:雨の日に靴の中が濡れるようになった
- はがれ:靴底と本体のあいだが浮いてきた
長く履いていない靴は、靴底が突然はがれることがあります。久しぶりに履くときは、出かける前に近所を歩いて確かめておくと安心です。
まとめ:痛みを我慢しない靴選びを


登山靴は、山の楽しさをいちばん左右する道具だと私は思っています。
- ブランドより、自分の足との相性で選ぶ
- 夕方に、厚手の靴下で、両足とも試し履き
- 女性は女性用の足型も試す
- 痛みが続くなら、我慢せず靴を見直す
私は合う靴に出会ってから、靴擦れや爪のトラブルに悩まなくなりました。まずは市販の靴をお店でじっくり試して、自分の足に合う一足を見つけてください。
靴が決まったら、ほかの装備もそろえておきましょう。
初心者がそろえる登山装備を、買う順番に


