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三股山荘の宿泊レポ|料金・食事・予約まで完全レビュー

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北アルプスの最奥部、黒部源流の十字路にぽつんと建つ三俣山荘。鷲羽岳を真正面に、振り返れば三俣蓮華岳、稜線を辿れば水晶・雲ノ平へとつながる、北アルプスを縦横に歩く登山者のハブとなる山小屋です。名物の鹿肉ジビエシチュー、サイフォンで淹れるコーヒー、そして稜線の絶景。「山小屋」というより「山の上の食堂兼宿」と呼びたくなる魅力が、この場所にはあります。

この記事では、2025年夏に実際に泊まった経験をもとに、料金・予約方法・食事・部屋・テント場・水場・周辺情報まで、三俣山荘を計画する方に必要な情報を整理しました。

三俣山荘までの4ルート比較は、こちらの記事に詳しくまとめています。

👉 三俣山荘 登山ルート完全ガイド|新穂高・折立・裏銀座・雲ノ平経由 4ルート徹底比較

目次

三俣山荘の基本情報

三俣山荘は、長野・富山・岐阜の県境に近い標高2,550mの稜線に建つ山小屋。三俣山荘グループ(三俣山荘・水晶小屋・湯俣山荘)の中心的存在で、北アルプス最奥のハブとして長く愛されてきました。

項目内容
所在地長野県大町市(三俣蓮華岳直下、標高約2,550m)
営業期間例年7月上旬〜10月中旬(公式サイトで最新確認)
収容人数約70名
客室大部屋・カイコ棚式(個室なし)
テント場約80張(繁忙期は拡張あり)
水場あり(小屋玄関横・テント場)
トイレバイオトイレ(清潔)
予約WEB予約/電話(050-8882-5833)
公式サイトmitsumatasanso.com

宿泊料金|2025年シーズン

料金体系はシンプルで、北アルプス最奥部の山小屋としては妥当な水準。2025年の最新料金は公式サイトで必ず確認してから予約しましょう。テント場利用には、宿泊料金とは別に「施設利用料」がかかる仕組みです。

プラン料金
1泊2食付き14,500円〜
素泊まり9,500円〜
テント場(1名)2,000円
施設利用料(テント泊)500円
ジビエシチュー単品食堂で提供あり(時価)

水晶小屋とのセットプランや、湯俣山荘との連泊プランも別途用意されていて、長期縦走の方には選択肢が広がります。

予約方法|WEBがメイン、電話は補助

2025年シーズンの予約は公式サイトのオンライン予約システムから。電話予約は専用番号(050-8882-5833、7:00〜16:00)で受付ています。例年4月上旬に翌シーズンの予約解禁となるため、土日・連休狙いの方は解禁日を必ずチェック。

  • WEB予約:mitsumatasanso.com 内の予約ページから
  • 電話予約:050-8882-5833(受付7:00〜16:00)
  • 解禁日:例年4月上旬(年により変動、公式SNSも要チェック)
  • キャンセル規定は公式サイトの予約規約で必ず確認

館内と部屋|山の上の「ロッジ」感

建物は木造2階建てを基調とした、山小屋らしい温かみのある造り。1階に受付・食堂・売店、上階に客室というシンプルな動線で、初めての方でも迷いません。客室は大部屋とカイコ棚式の2タイプで、個室はありません。布団は一人一枚確保される運用が基本で、極端な詰め込みはなく、繁忙期でも比較的眠りやすい印象でした。

食堂は、山小屋の中ではかなり広くて居心地のよい空間。窓越しに鷲羽岳の稜線が見える席は人気で、夕食の時間帯はこの席を確保する小さなレースが密かに繰り広げられています。サイフォンコーヒーやケーキセットも楽しめるカフェスペースの側面もあって、「山の上にこれだけの空間があるのか」と何度泊まっても感心します。

食事レポ|名物・鹿肉ジビエシチューが沁みる

三俣山荘最大のハイライトと言ってもいいのが、夕食の鹿肉ジビエシチュー。南アルプス山麓などで駆除された鹿肉を使い、赤ワインや塩麹に漬け込んでじっくり煮込んだ一皿は、稜線で食べる料理の概念を塗り替える完成度です。高山植物食害という北アルプスの環境課題に向き合うストーリーも、食卓を通して伝わってきます。

食事主な内容
夕食鹿肉ジビエシチュー/キャベツの千切り/ポテトサラダ/フルーツ/ご飯・お茶おかわり自由
朝食イノシシのサルシッチャ(時期による)/和食中心の構成
昼食メニュージビエ紅葉丼/カレーライス/鹿のしぐれ煮
カフェ系サイフォンコーヒー/ケーキセット

朝食もしっかり目で、出発時間に合わせてお弁当への変更も相談可能。長丁場の縦走の途中で、ここまで満たされる食卓は本当にありがたい存在です。

テント場|稜線の絶景と引き換えに、地形を読む

三俣山荘のテント場は、小屋から三俣蓮華岳方向に登山道沿いに広がる、北アルプスでも屈指の景観のテント場。最大80張、繁忙期は350張規模まで拡張されることもあるそうです。地形が起伏に富んでいるので、「個室感のあるピンポイント」を見つけられるかどうかが、快適さの分かれ目になります。

  • 料金:1名2,000円+施設利用料500円
  • 水場:テント場と小屋玄関横に確保
  • トイレ:小屋内のバイオトイレを共有(テント場側にはなし)
  • 受付:小屋にて当日受付
  • 強風日は要注意、ペグはしっかりめのものを推奨

水とトイレ|「水場あり」の安心感

三俣山荘は水場が確保されていることが、雲ノ平山荘との大きな違い。小屋玄関横の水場とテント場の水場が利用でき、宿泊者・テント泊者ともに気兼ねなく水を補給できます。長期縦走で水のストレスから解放される瞬間は、この場所の大切な価値の一つです。

トイレは小屋内のバイオトイレ。和式で清掃も丁寧に管理されていて、北アルプス最深部のトイレとしては相当に快適な水準です。チップ制ベースで、小銭の用意を忘れずに。

小屋からの絶景|鷲羽岳のモルゲンロート

三俣山荘に泊まる最大のご褒美は、朝の鷲羽岳のモルゲンロート。小屋の正面に堂々とそびえる鷲羽岳が、朝陽に染まる時間は息を呑む美しさで、ヘッドライトを点けて外に出るだけで、もう「ここに泊まってよかった」と言える時間が広がります。

  • 夕方:三俣蓮華岳の稜線が西日に染まる時間
  • 夜:北アルプス最深部の闇、天の川がくっきり見える
  • 朝焼け:鷲羽岳のモルゲンロート、迷わず外へ
  • サイフォンコーヒー:朝食前にカフェスペースで1杯、贅沢な余韻

周辺で歩きたいスポット

  • 鷲羽岳(2,924m):山荘から往復3時間、池塘越しの槍ヶ岳が望めるピーク
  • 三俣蓮華岳(2,841m):山荘から往復1時間半、富山・長野・岐阜の県境
  • 黒部源流:山荘から往復2〜3時間、北アルプスの水源の地
  • 水晶岳・水晶小屋方面:往復6〜7時間、上級者向けピストン
  • 雲ノ平へ縦走:祖父岳経由で約4〜5時間、雲ノ平台地への入り口

予約と計画のコツ

  • 4月上旬の予約解禁日にカレンダーを合わせる、土日狙いは特に競争率が高い
  • 水晶小屋・湯俣山荘とのセットプランは公式サイトで要チェック
  • 悪天候時の停滞・延泊は現地受付ベース、繁忙期は要相談
  • テント泊の場合も水場・トイレは整っているので安心感が高い
  • 連泊して周辺ピーク(鷲羽・三俣蓮華・黒部源流)を1日散策に充てるのが本当に楽しい

まとめ|三俣山荘は「次の一歩を決める食卓」

三俣山荘は、食事の良さ・水場の安心感・絶景・拠点性のすべてを兼ね備えた、北アルプスの中でも一段別格の山小屋。ジビエシチューと鷲羽岳のモルゲンロートを目当てに、もう一度この場所に泊まりに行きたい。そう思える宿は、北アルプスを見渡してもそう多くはありません。

4ルートのアクセス比較・コースタイムは、こちらの記事で。

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