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登山初心者が最初に買う装備リスト【低山ハイク編】

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目次

「何から買えばいいか分からない」あなたへ

「登山を始めてみたい。でも、何から揃えればいいんだろう」。そんな気持ちで山道具屋さんに足を踏み入れた瞬間、棚にずらりと並ぶ商品の多さに圧倒された経験はありませんか。

私自身も登山を始めた頃、ショップの登山靴コーナーで立ち尽くしたことがあります。店員さんに声をかけても、勧められるのは予算を超える高いモデルばかり。結局その日は手ぶらで帰り、家でネット検索を続けて余計に分からなくなったのを覚えています。

長野の北アルプスを中心に山と向き合ってきた今、当時の自分にこう伝えたいのです。

「最初の登山装備は、5万円あれば十分そろう」

この記事では、高尾山や筑波山クラスの日帰り低山ハイクから始めたい方向けに、最初に揃えるべき装備を、ブランドと予算込みで整理しました。

この記事のテーマ

取り扱うテーマは「日帰り低山ハイクの最初の装備」。標高1,000m前後、コースタイム3〜5時間程度の山を想定しています。無理なく揃えられて、かつ安全に山を歩けるラインを意識して選びました。

問題の本質:「低山=安全」という勘違い

初心者が最初に陥りやすい落とし穴は「低山だから装備は適当でいい」という思い込みです。

標高800mでも、急な天候変化、転倒、道迷いといったリスクは確実に存在します。夏でも雨に濡れて体温を奪われれば、低体温症で命を落とすケースが毎年のように報告されているのが現実です。

「低山にも、山の怖さは必ずある」

この前提を踏まえると、最初の装備選びは「登山を快適にする」だけでなく「自分の身を守る」役目を持っているのが分かります。

初心者が装備選びで失敗する3つの原因

原因①:種類が多すぎて何を選べばいいか分からない

登山靴ひとつとっても、ローカット、ミドルカット、ハイカット、革製、化繊製と分類は無数。情報を集めれば集めるほど、頭の中がこんがらがっていきます。

原因②:予算感が分からず、過剰投資してしまう

ショップで勧められるまま、いきなり3万円のハイカット登山靴を買ってしまうケース。逆に、安全装備をケチりすぎて命に関わるリスクを背負う方も少なくないのが実情です。

原因③:何を優先すべきか順番が分からない

予算に限りがある中、どこにお金をかけ、どこを後回しにするか。この優先順位の付け方を、教えてくれる人がいないのです。

解決方法:5カテゴリで揃える「最初の装備」

① 登山靴・トレッキングシューズ(10,000〜18,000円)

低山ハイクなら、足首を覆うミドルカットのトレッキングシューズで十分です。普段のスニーカーは岩や木の根で滑りやすく、足首をひねる原因になります。

私が初心者の方に最初に勧めるのはmont-bellの「タイオガブーツ」。日本人の足型に合わせた設計で、価格も1万円台。日本の山を知り尽くしたモンベルらしい、過不足ない安心感のある一足です。

もし「一生モノの登山靴を最初から手に入れたい」と感じているなら、Goro(ゴロ)のオーダー靴も視野に入ります。職人さんが足型を取り、何年もかけて足に馴染ませていく。その過程を含めて山を楽しむ方には、これ以上ない選択肢のようです。ただし入門段階では、モンベルでスタートするのが現実的だと感じています。

「靴選びは、登山の楽しさを左右する最大の分岐点」

選び方のコツは3つ。「必ず店舗で試着」「登山用ソックスを履いた状態でフィッティング」「つま先に1cmの余裕を確保」。これだけで靴選びの失敗はぐっと減ります。

② ザック(5,000〜10,000円・20〜25L)

日帰り低山なら20〜25Lがちょうど良いサイズ。レインカバーが標準で付いているモデルだと、雨の日も別途買い足さずに済みます。

将来のステップアップを見据えるなら、GREGORYの入門モデルも候補です。「背負うのではなく、着る」と表現される独自のフィッティング技術。長時間歩いても肩や腰が痛くなりにくい構造は、ザックのロールスロイスと呼ばれる所以です。

低山スタートなら、mont-bellやドイターのエントリーモデルでも十分に役目を果たしてくれます。

「ザックは、見た目より背面長で選ぶ」

③ レインウェア(上下セット 8,000〜15,000円)

登山でもっとも大事といっても過言ではないのがレインウェア。透湿防水素材(ゴアテックスや同等品)の上下セパレートタイプを必ず選んでください。

定番はmont-bellの「レインダンサー」。1万円台でゴアテックスを使った、コスパに優れた一着です。私自身、サブのレインウェアとして今でも愛用しています。

将来本格的な登山を視野に入れるなら、THE NORTH FACEのモデルも検討の価値があります。山から街までシームレスに使える汎用性は、最初の一着としても無駄になりません。

※ コンビニのビニール製レインコートやウィンドブレーカーでの代用は禁物です。汗で内側が濡れて、夏でも低体温症の引き金になります。

「雨具をケチると、命に関わる」

④ ベースレイヤー・行動着(3,000〜6,000円)

肌に直接触れるベースレイヤーは「化繊(ポリエステル)またはメリノウール」が基本。綿(コットン)のTシャツは、汗を吸ったまま乾きません。休憩中に体を冷やしてしまうのです。

私自身、初めての登山で綿シャツを着てしまい、休憩中に震えが止まらなくなった苦い経験があります。気温20℃でも、汗冷えでこうなるのです。

パンツは登山用ストレッチパンツでも、動きやすいジャージ素材でもOK。ジーンズだけは絶対に避けてください。濡れると重く、乾かず、行動の妨げになります。

「綿は山では“冷却装置”になる」

⑤ 小物類(合計3,000〜5,000円)

  • 登山用ソックス(厚手・1足800〜1,500円)
  • 帽子(日除け&頭部保護・1,500〜3,000円)
  • ヘッドランプ(緊急時の保険・2,000〜4,000円)
  • 水筒またはペットボトル(最低1L)
  • 行動食(チョコ、ナッツ、ようかん、エナジーバー)
  • ファーストエイド(絆創膏、痛み止め、消毒シート)

ヘッドランプは「日帰りなのに必要?」と思われがちです。けれど、道迷いや怪我で下山が遅れたとき、命を救うのはこの小さな道具。スマホのライトでは持続時間が足りません。

合計予算の目安

装備金額目安
登山靴10,000〜18,000円
ザック(20〜25L)5,000〜10,000円
レインウェア(上下)8,000〜15,000円
ベースレイヤー・行動着3,000〜6,000円
小物類一式3,000〜5,000円
合計約29,000〜54,000円

今日からできる具体アクション

「最初の一歩は、足元から始まる」

  1. 週末にmont-bell店舗で登山靴を試着する。購入は無理にしなくて大丈夫。まずは自分の足のサイズ感を掴むのが第一歩です。
  2. レインダンサーをオンラインまたは店頭でチェックする。セール時期を狙えば、1万円を切ることもあります。
  3. YAMAPアプリで近場の低山ルートを調べる。装備が揃ったら、無理のないコースで初登山を計画してみましょう。

まとめ:靴と雨具だけは妥協しない

低山ハイクからの登山スタートなら、約3〜5万円で必要な装備がひととおり揃います。優先順位は「靴→雨具→ザック→ベースレイヤー→小物」の順。靴と雨具だけは、初回登山の前に必ず用意してください。

「正しい装備が、山の楽しさを最大化する」

次回は、本格的な日帰り登山を視野に入れた、ワンランク上の装備リストをご紹介します。北アルプス日帰りデビューを夢見ている方は、ぜひそちらもチェックしてみてください。

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