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槍、穂高連峰の大展望を望む山【蝶ヶ岳】の魅力と、残雪の長塀山ルートで学んだ教訓

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「北アルプスのおすすめの山はどこ?」と聞かれたら、蝶ヶ岳を推します!山頂や蝶ヶ岳ヒュッテから望む槍ヶ岳・穂高連峰の大パノラマは圧巻です。

ただ——山は一歩間違えると危険です。私は蝶ヶ岳で遭難しかけた経験があります。今回はその失敗談も含めて、蝶ヶ岳の魅力・ルート選びのコツ・大事な教訓をお伝えします。

目次

蝶ヶ岳ってどんな山?

蝶ヶ岳は長野県にある標高2,677mの山で、北アルプスの常念山脈に位置します。北アルプスの中では比較的登りやすく、山頂からは360度の大パノラマが広がりますよ。夏になると稜線にはオヤマソバ・イワツメグサ・ミヤマキンバイなど高山植物が咲き誇ります。

名前の由来は、春先に安曇野側の山肌に「蝶の形をした雪形」が現れることから。ロマンチックな名前ですね!

蝶ヶ岳の難易度は?初心者でも登れる?

結論から言うと、「ルート選びを間違えなければ、初心者でも登れる山」です。

ただし注意点があります。

  • 標高差は最大で約1,327m(三股ルート)あるので、体力は必要です
  • コースタイムが長いため、日帰りする場合は早出が必須
  • 残雪期(特に6月)は難易度が格段に上がる
  • 天候が変わりやすい北アルプスの山なので、油断は禁物

体力に不安がある方や初めての北アルプスという方は、夏〜秋(7月〜10月)の残雪がない時期に、後述する「三股ルート」を選ぶのが正解です。

登山ルートと難易度を徹底比較

蝶ヶ岳へのルートは主に3つあります。それぞれの特徴を把握してから計画を立てましょう。

① 三股ルート(往復約8時間20分)——初心者に一番おすすめ!

登り:三股駐車場 → 三股(20分)→ まめうち平(2時間30分)→ 蝶ヶ岳(2時間20分)
下り:約3時間10分(同ルート)
標高差:約1,327m 往復距離:約12km

整備された登山道を歩くコースで、道迷いリスクが低く安心して歩けます。距離が短いぶん傾斜はそれなりにありますが、「北アルプスの本格登山を初めて経験する」には最適なルートです。

コースタイムが往復8時間超えなので、体力に不安がある方は1泊2日(蝶ヶ岳ヒュッテ泊)がおすすめです。

② 徳沢コース(往復約11時間40分)

登り:上高地バスターミナル → 徳沢(2時間)→ 長塀山(3時間40分)→ 蝶ヶ岳(1時間)
下り:約5時間(同ルート)
標高差:約1,172m 往復距離:約25km

上高地から入るコースです。徳沢までは平坦で歩きやすい遊歩道が続くので、自然の雰囲気をたっぷり楽しめます。ただし徳沢を過ぎると急坂が続く「長塀山ルート」に入り、難易度が一気に上がります。

残雪が残る時期(6月など)は道が見えなくなることもあるので特に注意が必要。詳しくは後述の遭難未遂体験談で!

③ 横尾コース(往復約12時間20分)——健脚者向け

登り:上高地バスターミナル → 横尾山荘(3時間)→ 蝶ヶ岳ヒュッテ(3時間20分)→ 蝶ヶ岳(30分)
下り:約5時間30分
標高差:約1,057m 往復距離:約26km

槍ヶ岳を眺めながら登れるのが魅力の健脚者向けルートです。距離が長い分傾斜がキツい!私の体感では3ルートの中で一番しんどかったです(笑)。体力に自信がある方向けです。

【検証!】横尾 vs 徳沢、どっちから行くべき?

上高地を起点にするなら「横尾コース」か「徳沢コース」どちらにするか迷いますよね。私の経験をふまえて、ズバリ比較します。

横尾コース徳沢コース
往復距離約26km約25km
往復時間約12時間20分約11時間40分
標高差約1,057m約1,172m
難易度★★★★★★★
傾斜キツい(急登)比較的なだらか(急登もある)
景色槍ヶ岳を間近に望む深い森の中を歩く
道迷いリスク低め残雪期は高め
こんな人に体力に自信がある方森林浴を楽しみたい方

正直に言います。横尾コースは「距離が長くて傾斜もキツい」のでかなりしんどいです。一方で、登りながら槍ヶ岳が少しずつ見えてくるあの感動は格別なんですよね。

  • 体力が心配な方:徳沢コース(ただし残雪期は避けて!)
  • 絶景を楽しみながら達成感も欲しい方:横尾コース
  • 初北アルプスの方:どちらでもなく、迷わず三股ルートを選んでください!

槍ヶ岳の絶景については、こちらの記事もあわせてどうぞ。
👉 槍ヶ岳登山レポート

私の「遭難未遂」体験談——6月の長塀山ルート

少し経験を積んで「もう大丈夫」と思い始めた頃の話です。6月中旬、「徳沢 → 長塀山 → 蝶ヶ岳」ルートで挑みました。

ところが、標高が上がるにつれて残雪が増え、登山道が雪に覆われて見えなくなってしまいました。足跡もなく、頼れるのは地図・コンパス・そして樹木に設置されたピンクテープ(道迷い防止のために登山道に張られた布製のテープ)だけ。

さらに残雪の深さが増し、ついにはピンクテープが雪に埋まって見えない状況に。これは「木と同じ高さで歩いている」ことを意味していて、完全にルートを見失う「ルートロスト」の状態でした。

今思えばすぐに引き返すべきでしたが、なぜか「進む」ことしか考えられませんでした。ピンクテープのある木まで戻ってはコンパスと地図で方向を確認する……その繰り返しで、なんとか長塀山にたどり着きました。

装備も不十分で体はどんどん冷え、足元は雪で滑りやすい状況。「慣れてきた頃が一番危ない」という言葉を、身をもって実感しました。

失敗から学んだ!必要な装備6選

私が「あのとき持っていれば……」と痛感した装備をご紹介します。

  1. 防寒着(厚手のもの):標高が上がると別世界の寒さになります。夏でも山頂付近は10℃を下回ることがあります。
  2. 手袋:残雪がある時期は必須です。岩場の通過にも役立ちます。
  3. 軽アイゼン:雪道対策に。6月まで残雪があることもあるので要注意。
  4. スマホの予備バッテリー:地図アプリを使うとバッテリーの減りが早いです。
  5. ヘッドランプ:日没に備えて必ず持っていきましょう。コースタイムが長いルートでは特に重要。
  6. 熊鈴:山の中では常に携帯を。

これに加えて、登山地図アプリ(YAMAPなど)の事前インストールもしておくと、いざというときの判断の幅が広がりますよ。

登山靴選びも大事!ゴローの登山靴についてはこちらで詳しくレビューしています。
👉 ゴロー登山靴レビュー

まとめ:蝶ヶ岳は夏〜秋が初心者のベストシーズン

蝶ヶ岳は、ルートさえ正しく選べば初心者でも楽しめる、北アルプス入門に最適な山です。山頂からの槍ヶ岳・穂高の大パノラマは一度見たら忘れられません。

ただし、準備を怠ると難易度が一気に上がります。私の失敗は「慣れてきた頃の油断」と「時期に合った装備不足」でした。

初心者の方には、残雪の心配が少ない夏〜秋(7月〜10月)に「三股ルート」で登ることをおすすめします。季節に合った装備と、しっかりした事前準備で、安全に蝶ヶ岳を楽しんでください!

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👉 槍ヶ岳登山レポート
👉 燕岳登山レポート

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